Implant
しっかりと噛める歯を
手に入れたい
(インプラント治療)
欠損歯を補う治療法
インプラント治療 | 入れ歯治療 | ブリッジ治療 | 歯牙移植 | |
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特徴 |
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補綴治療の選択肢は3つ
歯の機能を回復させるための補綴治療は主に3つ。そのなかでインプラント治療は、入れ歯やブリッジの問題点を解消できる治療法(装着時のぐらつきや違和感がない、健康な歯を削らずに済む)として非常に有効な治療です。
しかし、インプラント治療はいいこと尽くしで欠点がないわけではありません。いい部分とそうでない部分をしっかり認識したうえで治療法を決めていただくのが、患者様にとってより良い治療につながるポイントです。
当院のインプラント治療の特徴
青木歯科オフィスはインプラント治療に際して以下のことに取り組み、患者様にとってより良い治療に努めています。
UV照射で負担を軽減
インプラントに特定の波長の紫外線を照射すると、しない場合に比べてインプラントと顎の骨との結合力が大きく強まり、定着するまでの期間が約半分になることがわかっています(これを「光機能化」といいます)。
埋入した人工歯根が安定するまでの期間は強く咬めないのがインプラントの弱点でしたが、これにより治療期間を短縮でき、患者様の負担が少なくなりました。
(PDFをダウンロード)
光機能化について、動画でご紹介しています。
「光機能化インプラント」は、インプラント表面に特殊な光を照射することで、金属の表面の汚れや酸化物を取り除く処置です。骨との結合が促されるため、よりスムーズなインプラントの生着が期待できます。
マイクロスコープを導入
「埋入位置が1mmでもずれると完璧な治療ができない」といわれるほど、高度な技術が求められるインプラント治療。補綴物をピンポイントで埋入するには、患部をしっかり観察することが不可欠です。当院ではマイクロスコープを使用することで、正確かつ安全なインプラント治療をご提供しています。
マイクロスコープを使用したインプラント治療について、動画でご紹介しています。
マイクロスコープをインプラントに活用したことで、切開が最小限になり、正確な施術が可能になりました。患者様にとって、痛みの軽減や回復期間の短縮といったメリットをもたらします。
高品質のインプラントを使用
当院では、アメリカの「3iインプラント社」が製造しているインプラント(2004年度に全米シェアNo.1を獲得)を使用。学会や全世界的に品質を評価されているインプラントを使用しています。
シンプラントの導入
シンプラントは歯科用CTと併用することで、骨の情報を3次元で再現できるインプラント用診断ソフトです。
このソフトを使えば、複雑な場所でもシミュレーションによってインプラント治療が可能かどうか正確に判断することができます。
治療費は少し高くなりますが、インプラントの埋入位置がシビアなケースはより安全な手術、および機能的、審美的な仕上がりのためには必要となる場合があります。
バイオホライズンインプラントでのインプラント治療費
- 費用
- 1本 660,000円(税込)
※術前CT撮影費、インプラント手術用ガイド、インプラント体の光機能化処理、2次オペ、アバットメント、仮歯、
上部構造セラミッククラウンの全ての費用を含む。
※1次オペ(埋入時の手術)にGBRが必要な場合は別途費用。抜歯即時インプラントは必ずGBRが必要になります。 費用についてはGBR参照。
※2次オペに遊離歯肉移植術が必要な場合は別途費用。 費用については歯肉移植参照。
※複数の歯が喪失している症例、かみ合わせに問題がある症例、進行した歯周病症例、多数の進行した虫歯がある症例、それらを複合する複雑な症例においての仮歯は別途費用。 仮歯費用 1/6顎 110,000円
インプラント治療の流れ
当院のインプラント治療の流れを公開しています。インプラント治療がどのように行われるのかをご確認いただければと思います。
インプラント治療の流れ当院のインプラント治療の種類
抜歯即時インプラント
抜歯をすると同時にインプラントを埋め込む方法です。
これによって治療の期間が短くなり、手術の回数が減ることで患者様にかかる負担が大きく減ります。
- 費用
- 660,000円(税込)
※1次オペ(埋入時の手術)にGBRが必要な場合は別途費用。抜歯即時インプラントは必ずGBRが必要になります。
費用についてはGBR参照。 - 治療期間・回数
- 約6ヶ月~12ヶ月・約6回~10回
Merit メリット
- 治療期間の大幅な短縮が可能。
- 患者様の身体的・精神的負担を軽減。
- 審美性の早期回復により社会生活への影響を最小化。
Demerit デメリット
- 高度な専門技術が必要なため、対応可能な医療機関が限られる。
- 初期の感染リスクが比較的高い。
- 保険が適用できないため自費診療になる。
抜歯即時インプラント症例紹介
抜歯即時インプラント(インプラント1本)
Before
After
主訴 | 歯が折れてしまった。 50代・女性 |
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治療期間・回数 | 12ヶ月・10回 |
治療内容 | 抜歯即時インプラント1本、GBR、歯肉移植、仮歯、上部構造セラミッククラウン1本 |
費用 | 792,000円(税込) |
治療のリスク | 処置後の一時的な疼痛及び周囲歯牙の知覚過敏症状及び咬合時痛。 出血、腫脹、神経麻痺、血管損傷をを生じることがあります。 仮歯、セラミックが割れたり、外れてしまうことがあります。 |
インプラントオーバーデンチャー
複数本のインプラントを埋入し、それを支えとして義歯を装着する方法です。総入れ歯が外れやすくて困っている、という患者様におすすめの治療法です。
Merit メリット
- 咀嚼力を大幅に向上できる。
- 顎骨量が少ない患者様でも適用可能。
- 違和感が比較的少ない。
Demerit デメリット
- 部分的な適用の場合、残っている歯の虫歯リスクが上昇。
- 治療直後は歯肉への刺激による不快感がある。
- 保険が適用できないため自費診療になる。
インプラントオーバーデンチャー症例紹介
インプラントオーバーデンチャー
Before
After
主訴 | かめるように治療してもらいたい。美味しく食事をしたい。 60代・女性 |
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治療期間・回数 | 12ヶ月・12回 |
治療内容 | 精密検査、コンサルテーション、歯周病初期治療、抜歯、治療用仮義歯、インプラント4本、インプラントオーバーデンチャー |
費用 | 2,464,000円(税込) |
治療のリスク | 処置後の一時的な疼痛及び咬合時痛。 出血、腫脹、神経麻痺、血管損傷を生じることがあります。 治療用仮義歯、最終義歯(メタルフレーム)は衝撃により割れてしまうことがあります。 |
サイナスリフト
上顎の骨の厚みを増すために行われる方法のひとつ。上顎の骨のすぐ上部(頬骨の奥)にあるサイナスと呼ばれる空洞に、粉砕した自家骨や人工骨を詰めて骨量を増やす方法です。
顎の骨の厚みが薄く、インプラントの固定が困難なケースで行われます。
- 費用
- 330,000~440,000円(税込)
- 治療期間・回数
- 6ヶ月~1年・手術1回
Merit メリット
- 骨量の少ない患者様への適用が可能。
- 上顎洞粘膜の損傷リスクを最小化。
Demerit デメリット
- 術後の痛みや腫れが生じやすい。
- 骨形成に長期間(約半年)を要する。
- 保険が適用できないため自費診療になる。
サイナスリフト症例紹介
サイナスリフト
Before
After
主訴 | 上顎臼歯部のインプラント埋入の際、上顎洞までの骨量が不足している。 |
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治療期間・回数 | 治癒期間6ヶ月~1年・手術1回 |
治療内容 | 口腔内からの手術で上顎洞の粘膜であるシュナイダー膜を押し上げ、骨補填材を填入し骨造成を行い、上顎洞底を挙上する。 |
費用 | 330,000~440,000円(税込) |
治療のリスク | 処置後の一時的な疼痛及び周囲歯牙の知覚過敏症状、術後一時的な鼻出血。 |
ソケットリフト
サイナスリフト同様、上顎の骨の厚みが薄い場合に行う骨増成法です。歯茎からサイナスを露出させるサイナスリフトとは異なり、インプラントを埋入する穴の奥に自家骨や人工骨を詰めます。
サイナスリフトより短時間で治療できますが、増やせる骨量は多くありません。
- 費用
- 110,000円(税込)
- 治療期間・回数
- 約6ヶ月・約6回
Merit メリット
- 患者様への身体的負担が極めて小さい。
- 術後合併症(疼痛、腫脹、出血)のリスクが低い。
- 最小限の外科的介入で骨量増加が可能。
Demerit デメリット
- 骨造成可能な範囲に制限がある。
- 粘膜状態の直接的な視認が難しい。
- 保険が適用できないため自費診療になる。
GBR(骨造成)
骨が不足している部分を人工膜(メンブレン)で覆ってスペースを作り、そのなかに粉砕した自家骨や人工骨を詰めて骨の再生を促す治療法です。インプラント埋入と同時に行う場合と、GBR(骨造成)によって骨量が回復してからインプラント埋入を行う場合があります。
- 費用
- 66,000円(1歯)〜330,000円(幅、高さ共に大きく増大が必要な症例)(税込)
※増大量により決定します - 治療期間・回数
- 6ヶ月~1年・約6回
Merit メリット
- 重度の骨量不足症例にも対応可能。
- 精密な骨組織再生が可能。
- 審美性の向上に貢献。
Demerit デメリット
- 治療全体の期間が長期化。
- 患者様の身体的・精神的負担が比較的大きい。
- 保険が適用できないため自費診療になる。
GBR(骨造成)症例紹介
GBR①
Before
After
主訴 | インプラント埋入予定部位に中等度〜重度の骨欠損が認められる。 |
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治療期間・回数 | 治癒期間3ヶ月〜6ヶ月・手術1回〜2回 |
治療内容 | 骨が失われた部位に手術にて人工骨や自家骨を移植し、骨の再生を図る。 |
費用 | 66,000円(1歯)〜330,000円(幅、高さ共に大きく増大が必要な症例)(税込) ※増大量により決定します |
治療のリスク | 処置後の一時的な疼痛及び周囲歯牙の知覚過敏症状及び咬合時痛。 出血、腫脹、神経麻痺、血管損傷を生じることがあります。 |
インプラント治療に使用する機器
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電動麻酔器
電動制御によって麻酔流量や注入速度をコントロールすることで、手動の注射に比べて痛みが大きく軽減される麻酔器です。
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歯科用レーザー
治療時の痛みや出血が少なく、傷の治りが早いのがレーザーを用いた治療のメリットです。
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マイクロスコープ
歯を拡大できる顕微鏡。肉眼ではわからない歯の細かい凹凸や、目視しにくい根管内などがはっきり見えるので、精密な診療や治療を行えます。
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歯科用拡大鏡
こちらも口腔内を拡大して目視することのできる機器になります。肉眼より精度の高い治療を行うことができます。当院ではマイクロスコープ、歯科用拡大鏡を状況に合わせて使わけています。
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紫外線照射装置
(セラビームアフィニー)特殊な紫外線をインプラント表面に照射することで、インプラントと骨の接触率が大幅に向上し、治癒期間の短縮化、成功率のアップが期待できる装置になります。
急増するインプラントトラブルを避けるために
天然歯と同程度まで咬む機能を回復できる治療法として普及しているインプラント治療。
今では歯を失ってしまった方の約1割がこの治療法を選んでいるといわれています。
しかし、難易度が高い治療のためにミスが起こることもあります。国民生活センターによれば、大量出血や激しい痛み、腫れ、麻痺、インプラント周囲炎などのトラブル相談が2006年度以降の約5年間で343件あり、その数は年々増加傾向にあるとされています。
そうしたトラブルに巻き込まれないためには、精度の高いインプラント治療を行える歯科医院を選ぶことが重要です。
安さだけで選ぶのは要注意
インプラント治療は一般的に高額なので、「安い費用でできる」というのは大きなメリットになります。しかし、すぐに抜けてしまったりインプラント周囲炎になってしまったりしては本末転倒。しかも、再治療が必要になってしまうと逆に高くついてしまいます。
安いのには必ず理由があります
満足できる治療が達成できれば安いに越したことはありませんが、実際はそうでないケースが大半です。
安すぎるインプラントは安心できません。インプラント治療費が安いのには、必ず理由があるのです。
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安いインプラントを使用している
インプラント治療は一般的に高額なので、「安い費用でできる」というのは大きなメリットになります。
しかし、すぐに抜けてしまったりインプラント周囲炎になってしまったりしては本末転倒。しかも、再治療が必要になってしまうと逆に高くついてしまいます。 -
投資を節約している
インプラント治療の精度を高めるために歯科医院は「投資」をしなければなりませんが、それを怠っているケースが考えられます。
ひとつは治療を助ける機器の導入。もうひとつは技術・知識を得るための活動(学会や勉強会への参加など)です。
インプラントのトラブル事例
当院にも、他院でインプラント治療を受けた方がトラブル相談にいらっしゃいます。こちらでは、主なトラブル事例をご紹介します。
インプラント周囲炎
特に多いのがインプラント周囲炎。インプラント周囲炎とは、埋入したインプラント付近の歯周組織が歯周病と同じような症状になることです。
インプラント治療後はメインテナンスのための丁寧なブラッシングが不可欠ですが、これが不十分だと、歯肉とインプラントの境目から細菌が内部に侵入します。
するとインプラント周囲の歯肉が腫れ、その後インプラントを支える顎の骨がどんどん溶けていきます。
インプラントは人工物なので、初期段階ではほとんど気付くことができません。こうして知らず知らずのうちに細菌の侵食が進むと、最終的にインプラントが抜け落ちてしまいます。
当院の当トラブルへの対応策
歯の欠損だけに着目し、インプラント治療を行うだけでなく、残存歯の歯周病治療、噛み合わせの治療(インプラント部への不正咬合力を排除するため)へも取り組みます。また、紫外線照射装置導入によりインプラントと骨の接触率を最大限に引き上げるインプラント手術を行っています。
顎や唇のしびれが取れない
インプラント埋入の際に神経を傷付けたか、傷口が腫れているために神経が圧迫されて一時的にしびれているかのどちらかが考えられます。回復には2~4週間程度かかる場合が多いですが、なかには1~2年、もしくはそれ以上かかってしまうケースもあります。
当院の当トラブルへの対応策
神経や血管の走行をより精密に診査するため、従来のレントゲン検査だけでなくCT検査を行って対応しています。CT画像は神経や血管の走行位置、形態が把握できるだけでなく、骨の厚さや形、埋入するインプラントに近接する天然歯根の形態を3次元的に把握できるため、インプラントを埋入する位置、深さ、形状を決定するのにも役立ちます。
インプラントが抜けてしまった
顎の骨の量が不十分だったにもかかわらずインプラント埋入したケースや、歯ぎしりなどで日常的にインプラントに異常な力がかかっているケース、歯周病をしっかり治療しなかったケースなどが考えられます。
当院の当トラブルへの対応策
顎の骨が不十分なケースはGBR(骨造成)という骨の造成処置を行い対応します。また、紫外線照射装置導入によりインプラントと骨の接触率を最大限に引き上げるインプラント手術を行っています。
歯科医院を選ぶポイント
歯科医院を選ぶうえで大きな判断材料となるのが、治療前の検査・診察です。主なチェックポイントは以下になりますので、ご参考にしてください。
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患者側の要望を聞いてくれるか?
患者様と同じ目線を持っているかがわかります。
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検査結果をわかりやすく解説してくれるか?
医師の知識や施術経験により差が出てきます。
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保証があるかどうか?
技術や取り扱い製品に対する自信がわかります。
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治療後のことも説明してくれるか?
メインテナンスの重要性に対する認識がわかります。
重要なのは、まずは検査・診察を受けてみることです。そのなかでご自身が安心して治療を任せられる歯科医院を探しましょう。
院長からひとこと!
歯の欠損だけに着目し、歯が欠損する要因(残存歯の歯周病、不正咬合など)をないがしろにして、インプラント埋入を行ったケースも見受けられます。そういった治療を行うと、欠損は止められず、次々にインプラント手術を受けることになりかねません。
また、歯を失う要因として、虫歯や歯周病だけでなく、「上下の噛み合わせの悪さ」もひとつあげられます。噛み合わせが悪い原因には、歯の形の異常や歯の位置の異常、および、その両方の異常が考えられます。その他にも、顎関節症のようなアゴの機能に異常が見られる場合、インプラントが抜け落ちてしまう、といったこともあります。
人間の顎関節は、ドアに例えると蝶つがいのようなものです。いくら高価なドア(詰め物、被せ物)でも、蝶つがい(顎関節)に不具合があれば台無しです。必要があれば顎関節MRIというアゴの軟部組織(柔らかい部分)を撮影します。インプラントを行う際に選ぶ基準として、こういった「噛み合わせの検査」を行なってくれる医院を選ぶことが大切になります。