インプラント治療は一般的に高額なので、「安い費用でできる」というのは大きなメリットになります。
しかし、すぐに抜けてしまったりインプラント周囲炎になってしまったりしては本末転倒。しかも、再治療が必要になってしまうと逆に高くついてしまいます。
満足できる治療が達成できれば安いに越したことはありませんが、実際はそうでないケースが大半です。
安すぎるインプラントは安心できません。インプラント治療費が安いのには、必ず理由があるのです。
よくある理由1:安いインプラントを使用している
インプラントのメーカーは、世界に200社以上。
品質は各社さまざまなので、価格には大きなバラつきがあります。安いインプラントを使用すればその分治療費を抑えられますが、品質の優れたインプラントに比べるとトラブルのリスクが高まります。
よくある理由2:投資を節約している
インプラント治療の精度を高めるために歯科医院は「投資」をしなければなりませんが、それを怠っているケースが考えられます。
ひとつは治療を助ける最新機器の導入。もうひとつは最新の技術・知識を得るための活動(学会や勉強会への参加など)です。
当院にも、他院でインプラント治療を受けた方がトラブル相談にいらっしゃいます。
こちらでは、主なトラブル事例をご紹介します。
特に多いのがインプラント周囲炎。インプラント周囲炎とは、埋入したインプラント付近の歯周組織が歯周病と同じような症状になることです。
インプラント治療後はメインテナンスのための丁寧なブラッシングが不可欠ですが、これが不十分だと、歯肉とインプラントの境目から細菌が内部に侵入します。
するとインプラント周囲の歯肉が腫れ、その後インプラントを支える顎の骨がどんどん溶けていきます。
インプラントは人工物なので、初期段階ではほとんど気付くことができません。こうして知らず知らずのうちに細菌の侵食が進むと、最終的にインプラントが抜け落ちてしまいます。
当院の当トラブルへの対応策
歯の欠損だけに着目し、インプラント治療を行うだけでなく、残存歯の歯周病治療、咬み合わせの治療(インプラント部への不正咬合力を排除するため)へも取り組みます。また、紫外線照射装置導入によりインプラントと骨の接触率を最大限に引き上げるインプラント手術を行っています。
インプラント埋入の際に神経を傷付けたか、傷口が腫れているために神経が圧迫されて一時的にしびれているかのどちらかが考えられます。回復には2~4週間程度かかる場合が多いですが、なかには1~2年、もしくはそれ以上かかってしまうケースもあります。
当院の当トラブルへの対応策
神経や血管の走行をより精密に診査するため、従来のレントゲン検査だけでなくCT検査を行って対応しています。CT画像は神経や血管の走行位置、形態が把握できるだけでなく、骨の厚さや形、埋入するインプラントに近接する天然歯根の形態を3次元的に把握できるため、インプラントを埋入する位置、深さ、形状を決定するのにも役立ちます。
顎の骨の量が不十分だったにもかかわらずインプラント埋入したケースや、歯ぎしりなどで日常的にインプラントに異常な力がかかっているケース、歯周病をしっかり治療しなかったケースなどが考えられます。
当院の当トラブルへの対応策
顎の骨が不十分なケースはGBR法という骨の造成処置を行い対応します。また、紫外線照射装置導入によりインプラントと骨の接触率を最大限に引き上げるインプラント手術を行っています。
歯科医院を選ぶうえで大きな判断材料となるのが、治療前の検査・診察です。主なチェックポイントは以下になりますので、ご参考にしてください。
重要なのは、まずは検査・診察を受けてみることです。そのなかでご自身が安心して治療を任せられる歯科医院を探しましょう。
当院では、インプラント治療に以下の機器を使用しています。
電動麻酔器 | ![]() |
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電動制御によって麻酔流量や注入速度をコントロールすることで、手動の注射に比べて痛みが大きく軽減される麻酔器です。 |
歯科用レーザー | ![]() |
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治療時の痛みや出血が少なく、傷の治りが早いのがレーザーを用いた治療のメリットです。 |
マイクロスコープ | ![]() |
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歯を拡大できる顕微鏡。肉眼ではわからない歯の細かい凹凸や、目視しにくい根管内などがはっきり見えるので、精密な診療や治療を行えます。 マイクロスコープを使用したインプラント治療について詳しくはこちら |
歯科用拡大鏡 | ![]() |
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こちらも口腔内を拡大して目視することのできる機器になります。肉眼より精度の高い治療を行うことができます。当院ではマイクロスコープ、歯科用拡大鏡を状況に合わせて使わけています。 |
紫外線照射装置(セラビームアフィニー) | ![]() |
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特殊な紫外線をインプラント表面に照射することで、インプラントと骨の接触率が大幅に向上し、治癒期間の短縮化、成功率のアップが期待できる装置になります。 光機能化について詳しくはこちら |
歯の欠損だけに着目し、歯が欠損する要因(残存歯の歯周病、不正咬合など)をないがしろにして、インプラント埋入を行ったケースも見受けられます。
そういった治療を行うと、欠損は止められず、次々にインプラント手術を受けることになりかねません。
また、歯を失う要因として、虫歯や歯周病だけでなく、「上下の噛み合わせの悪さ」もひとつあげられます。噛み合わせが悪い原因には、歯の形の異常や歯の位置の異常、および、その両方の異常が考えられます。
その他にも、顎関節症のようなアゴの機能に異常が見られる場合、インプラントが抜け落ちてしまう、といったこともあります。
人間の顎関節は、ドアに例えると蝶つがいのようなものです。いくら高価なドア(詰め物、被せ物)でも、蝶つがい(顎関節)に不具合があれば台無しです。
必要があれば顎関節MRIというアゴの軟部組織(柔らかい部分)を撮影します。
インプラントを行う際に選ぶ基準として、こういった「噛み合わせの検査」を行なってくれる医院を選ぶことが大切になります。